併設チュートリアル 講演テーマ・講演者紹介

併設チュートリアル1

「プロセス改善2.0」入門編
これから求められるプロセス改善のあり方

安達 賢二
株式会社HBA 経営管理本部 エグゼクティブエキスパート(理事)

概要

1990年代に登場したSW-CMMやISO9001に端を発したプロセスモデル適用や作業の標準化を中心とした展開が主流だったと思います。その結果、見事に成果を出している組織がある一方で、トップダウン偏重で展開され、認証取得、レベルX到達をゴールと勘違いしてしまう組織や、やらせる/やらされる図式で現場が疲弊・・・のような組織も散見されます。この状態は20数年間あまり変わっておらず、SQA/SEPG/PMOなどの第三者的組織がさらに肥大化しつつあります。そろそろ新しいプロセス改善のあり方を創り上げ、実践し、成果を変えていく時期に来ているのではないでしょうか。
本チュートリアルでは、これまでのプロセス改善の経験則を踏まえ、依存から自律へ、静的から動的へ、第三者評価から相互対話へ、など新しいプロセス改善のあり方を、事例を交えた解説とポイントとなるワークを通じて体感いただきます。

※事前に下記の情報を参照しておくと、チュートリアルの内容をより深く理解できると思います(注意:事前参照は必須ではありません)。

経歴

安達 賢二 氏 1987年 北海道ビジネスオートメーション(現:株式会社HBA)入社
システム保守・運用・開発業務、プロジェクトマネージャなどを経験後、部門品質保証担当、システム監査委員、全社品質保証担当、全社品質・セキュリティ・環境管理統括責任者、全社生産革新活動SLIM(スリーム)技術統括コーディネータなどを担当。
2012年社内イントレプレナー第一号事業者として品質向上支援事業を立ち上げ。
現在、自律運営組織構築・変革のための共創プログラムSaPIDをベースに、関係者と一緒に価値あるコトを創る共創ファシリテータとして活動中。

研究論文・著書

など

その他

  • NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事
  • 日本ソフトウェアテスト資格認定委員会(JSTQB)技術委員
  • ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)北海道、ソフトウェアレビューシンポジウム(JaSST-Review)実行委員
  • ソフトウェア品質知識体系ガイド 第3版 -SQuBOK Guide V2- プロセス改善研究グループリーダ
  • ソフトウェア技術者協会(SEA) 幹事・北海道支部メンバー
  • ソフトウェアシンポジウム(SS)プログラム委員
  • 日科技連・ソフトウェア品質管理研究会(SQiP研究会)第33~35年度)研究コース2:ソフトウェアレビュー アドバイザー
  • プロセス改善の黒歴史研究チームリーダ
など
併設チュートリアル2

ソフトウェアメトリクスで分かったこと、分かること

野中 誠
東洋大学 経営学部 経営学科 教授

概要

ソフトウェアメトリクスについての研究と実践がこれまでに数多く行われてきました。そうした取組みにより、プロダクト、プロセス、プロジェクトの性質、さらには人など、さまざまな要因同士の関係についての知見が積み重ねられてきました。このチュートリアルでは、まず、そうした知見について整理してご説明します。しかし、これらの知見が分かっただけでは不十分です。日々の品質マネジメントの中でメトリクスを活用し、プロダクトやプロセス、プロジェクトについて把握し、必要なアクションをとっていくことが求められます。チュートリアルの後半では、講演者の経験や事例を交えながら、現場での実践に役立つメトリクスについて議論します。

経歴

野中 誠 氏 ソフトウェア品質マネジメント、とくにメトリクスに関する研究に従事。

研究論文・著書

その他

日科技連SQiPソフトウェア品質委員会 委員長
併設チュートリアル3

ソフトウェア開発における品質の作り込み

~フロントローディングの基礎~

西 康晴
電気通信大学 大学院情報理工学研究科情報学専攻 講師

概要

「品質の作り込み」は、高い品質を実現するための基本的な原則です。下流工程や不具合分析から得られる知恵を上流工程にフィードバックすることで実現でき、フロントローディングやシフトレフト、Wモデルなどと呼ばれます。しかしソフトウェア開発ではしばしば、最初からきちんと作ることのみを示唆されるため、フィードバックがなされず適切に品質を作り込むことができません。
本チュートリアルではまず、フロントローディングの考え方について整理します。
次に、知恵の源泉となるバグ分析の正しい進め方について概説し、知恵の一つであるソフトウェアトラップ(不具合モード)について紹介します。またフロントローディングされた知恵を有効に活用するためのレビュー設計やレビューアーキテクチャについて概観します。

経歴

西 康晴 氏 一般財団法人日本科学技術連盟ソフトウェア品質委員会(SQiP)副委員長、NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事長、国際規格ISO/IEC JTC1/SC7/WG26(ソフトウェアテスト・ISO/IEC/IEEE29119)国内委員会主査、AIプロダクト品質保証コンソーシアム(QA4AI)運営委員長などを務める。
電気通信大学にてソフトウェアのテストや品質保証、QMS、(特にソフトウェアが重要になってきた製造業における)品質保証戦略の立案、サービス産業における品質などについて研究や教育、コンサルティングを行う傍ら、テストのビジョナリーとして「現場に笑顔を」をキーワードに飛び回っている。
併設チュートリアル4

演習で学ぶ! 要求の仕様化

~USDMの基本を4時間でマスターする~

古畑 慶次
株式会社デンソー コアスキル開発部 担当課長

概要

清水吉男氏がUSDMを提唱して約15年が経ちました。現在では、組込みシステムばかりでなくITシステムの開発にもUSDMは広く普及し、開発現場で確実に成果をあげています。昨今、アジャイルを中心とした開発プロセスが注目されていますが、適切な要求の仕様化技術を持たない状態では期待した効果は得られません。
本チュートリアルでは、実際の製品やアプリケーションに近い演習課題からUSDMの基本を学びます。職場に戻ってすぐ実践できるよう、演習で要求仕様書を段階的に作成していくことでUSDMの基本技術を短時間でマスターしていきます。USDMの導入を検討されている方や初心者の方には必見です!

経歴

古畑 慶次 氏 1988年日本電装株式会社(現 株式会社デンソー)入社。研究開発部、基礎研究所を経て、通信技術部、ITS技術部で携帯電話、ナビゲーションシステムの開発に従事。現在は、デンソーの次世代を担うソフトウェア開発リーダー育成研修の開発、講師を担当。また、社内外で、ソフトウェア開発、プロセス改善、論文作成の現場指導を実施している。2015年3月南山大学大学院数理情報研究科数理情報専攻修了。

研究論文・著書

その他

博士(数理情報学)
2011年 第5回世界ソフトウェア品質会議 (5WCSQ) Best Paper Award 受賞
2013年 Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC2013) Best Paper Award in Industry Track 受賞
南山大学客員研究員、派生開発推進協議会副代表、産業カウンセラー(JAICO認定)
併設チュートリアル5

「会議を踊らせない」精度の高い要件定義手法RDRA

神崎 善司
株式会社バリューソース 代表取締役社長

概要

精度の悪い要件定義はプロジェクト失敗の大きな要因です。
「会議は紛糾するするばかりで一向に要件が決まらない」
「細かい機能説明ばかりで何がしたいか分からない」
「そもそも要件定義は何を定義するの?」
素早く精度の高い要件定義は基本的な原則と簡単なモデリングの手法を理解すれば実現できます。要件を可視化し素早く合意をとり、それを積み上げることで効率的に要件定義が可能になり、会議も紛糾することなくスムーズに進みます。
本チュートリアルでは、要件定義手法RDRA(ラドラ)を初心者の方にもわかるように、実際の定義の様子をデモで示しながら要件定義の基本原則をご紹介します。
要件定義の方法を知りたい方、システムの可視化に興味のある方。混乱なく要件定義を進めたいか方にお勧めします。

※当日、Microsoft Officeが入ったPCを持参された方は、プレゼンのデモを配布するのでご自身で実際に試すことができます。

経歴

神崎 善司 氏 大手SIerでプロジェクトリーダーを経験し、株式会社バリューソースを創業。オブジェクト指向やモデリングを中心にしたコンサルティングを行い、2008年に要件定義用のモデリング手法「RDRA」をまとめる。現在は要件定義と既存システムの可視化でシステム開発の上流工程を支援する。

研究論文・著書

『モデルベース要件定義テクニック』(秀和システム,2013)
併設チュートリアル6

利用者視点でCS向上を図るUXデザイン手法の体験学習

金山 豊浩
株式会社ミツエーリンクス UX本部 UXエバンジェリスト
三井 英樹
Weblysts.com ITデザイナ
村上 和治
東京海上日動システムズ株式会社

概要

「体験」を重視した設計思想としてのUX (User Experience) の概要を学んだ後、利用者の目的や意向に沿って効率よく使えることを設計するための手法として「ストーリーボード」「スケッチ」「ペーパープロトタイピング」の具体的なやり方を演習により学びます。
企画品質や利用時品質を高めることで顧客満足を得るにはどうしたらよいかを、考え始めるきっかけになります。開発経験がない方もご参加いただけます。
金山 豊浩
株式会社ミツエーリンクス UX本部 UXエバンジェリスト

経歴

金山 豊浩 氏
  • ソフトウェア開発(21年)
    1988年~ プログラマー ⇒ SE ⇒ PM ⇒ 新規事業企画/立上げ
  • コミュニティ活動(20年)
    2000年~ SQiP研究会(ソフトウェア品質管理研究会) ※UX系分科会指導者
    2001年~ UXPA (UX専門家の国際コミュニティ) ※日本支部事務局
    2005年~ HCD-Net (人間中心設計推進機構) ※事務局, 国際事業部
    2011年~ UX alliance (UXプロ[25ヵ国]の国際ネットワーク) ※日本担当
    2018年~ UXDQ (UX設計技術推進協会) ※推進メンバー
  • 啓蒙活動(10年)※UX エバンジェリスト
    講演/セミナー/ワークショップ(約50件) Web記事執筆(約50本)

研究論文・著書

  • @IT 「UXデザインのススメ」全7回寄稿 
  • ソフトウェア品質知識体系ガイド 第2版 -SQuBOK Guide』(主担当:3.13.1.1 T:ユーザビリティテスト)(オーム社,2014)
  • 『Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選』(共同翻訳、2004)
  • “Quality control techniques for constructing attractive corporate websites: Usability in relation to the popularity ranking of websites”, 7th European Conference on Software Quality. (2002)

その他

三井 英樹
Weblysts.com ITデザイナ

経歴

三井 英樹 氏
  • SE:プログラマ)CASE系:COBOLジェネレータ
  • PM:プロジェクトマネージャ)製品プロジェクトの立上〜リリース/保守
  • デザイナ)Webフロントエンド系、UXデザイナ
  • インキュベータ)新規事業立上げ:スマートアイランド構想
  • R&D推進)XML系、産学協同プロジェクト
  • Webディレクタ)Webサイト構築:
  • チームリーダ/部長)システム系、情シス系、RIAコンソーシアムなど
  • CMSディレクタ)検察系/教育系/特許系/製薬系など
  • 情シス推進)社内イントラ整備、プロセス標準化、クラウド環境整備、ISMS推進
  • AIプロジェクトリーダ)AIプラットフォーム構築/保守、AIプロジェクト推進
  • DX推進ディレクター

研究論文・著書

その他

RIAC:RIA コンソーシアム:プレゼン多数
日科技連・ソフトウェア品質管理研究会(SQiP研究会) UX演習コース副主査
村上 和治
東京海上日動システムズ株式会社
併設チュートリアル7
定員に達したため申込受付を締切りました。

あなたとチームが成長するふりかえりと心理的安全性ゲーム

安井 力
フリーランス
中村 洋
ギルドワークス株式会社 現場コーチ

概要

チームが自力で成長するには、ふりかえりを頻繁に、いつもやると効き目が高いと広く知られています。ふりかえりも、ただ漫然とやればいいというわけではありません。心理的安全のないふりかえりは表面的で、自己満足に終わりやすく、長い目で見た成長につながりません。ふりかえりと心理的安全の関係を議論しつつ、チームに属するあなたがチームと一緒に、チームのためにできる心理的安全性ゲームを紹介します。心理的安全性ゲームは簡単に遊べるカードゲームで、チームが心理的安全を意識し、高めていくきっかけを作ります。参加者で実際に心理的安全性ゲームとふりかえりを体験します。

心理的安全性ゲーム https://games.yattom.jp/safety
安井 力
フリーランス

経歴

安井 力 氏 通称やっとむ。フリーランスのアジャイルコーチ、ファシリテーターとして、数多くのIT企業を現場支援している。
アジャイル、テスト駆動開発、Pythonとは10年以上のつきあい。ボードゲームやカードゲームを使ったワークショップも好きで、アジャイル、コミュニケーション、チームビルディングに役だつ「宝探しアジャイルゲーム」「心理的安全性ゲーム」「カンバンゲーム」などを提供している。
中村 洋
ギルドワークス株式会社 現場コーチ

経歴

中村 洋 氏 ギルドワークスの現場コーチ。 「正しいものを正しくつくる現場を増やす」ことを目指している現場コーチ。認定スクラムマスター(CSM)。 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至る。 DevLOVE関西を主催。
併設チュートリアル8

大規模ソフトウェアの構造分析とその改善に必要な2つの視点

深瀬 智紀
テクマトリックス株式会社 システムエンジニアリング事業部

概要

近年、ビジネスで求められるソフトウェア(以降SW)には多くの機能が搭載され、それに伴いSWは大規模化しています。また、SW開発の現場では人の出入りが多く、他人の開発したSWを改変する機会が非常に多いです。よって、既存SWを理解するためにコードリーディングを実施する必要がありますが、SWが大規模になるにつれ、既存の手法だけでは太刀打ちができなくなります。
本チュートリアルでは、SW開発3~5年目の方に向けて、大規模化したSWの構造理解及びその改善に必要な「2つの視点」と、SW構造分析の技法として使用されているDSM(Dependency Structure Matrix)について演習を交えて解説いたします。
なお、本講座ではC言語の知識を前提としていますが、他の言語知識を持っている方でも問題なく受講いただけます。

経歴

深瀬 智紀 氏 組み込みソフトウェア開発の現場にて複数のプロジェクトを経験し、ソフトウェア品質保証の難しさややりがいを強く感じる。
現在は、テクマトリックス株式会社にてツールによるソフトウェア開発の効率化、ソフトウェア品質向上をテーマに顧客と日々向き合っている。
社外活動としては、ソフトウェア構造分析やDSMをテーマとしたセミナー等において、講師役を務めている。

その他

国立情報学研究所トップエスイープロジェクト修了
高度ポリテクセンター外部講師
併設チュートリアル9

工程移行や出荷判定に困っていませんか?

~的確な審査とその分析評価技法とは~

誉田 直美
日本電気株式会社 ソフトウェアエンジニアリング本部 主席品質保証主幹

概要

工程移行判定や、出荷判定の席上で、いきなり思ってもみなかった指摘を受けて会議が混乱し、不合格になった経験はありませんか?そうならないようにするためには、よく考えられた審査基準と基準達成状況を分析評価するための技法が必要です。しかも、データによる分析評価だけでなく、成果物である仕様書やプログラムの出来具合を的確に評価することが不可欠です。さらに、分析評価をした結果に問題があれば、タイムリーにプロジェクトへフィードバックして解決することも重要です。ここには、単なる技法にとどまらず、プロジェクトのさまざまな要因をうまく制御しながらその気にさせるポイントも重要です。本チュートリアルでは、ソフトウェア品質保証の専門家である登壇者が、自らの経験により積み上げたノウハウを初心者向けにわかりやすく解説します。

経歴

誉田 直美 氏 日本電気株式会社入社以来、IT系汎用ソフトウェア製品の品質保証に従事し、海外複数拠点を含む数多くの開発プロジェクトを推進。近年は、アジャイル開発や人工知能を搭載したシステム開発の品質保証も手掛ける。現在はNEC全体のソフトウェア品質・生産性向上を担当。2007年より統括マネージャー。2011年より現職。工学博士。

研究論文・著書

その他

受賞:
プロジェクトマネジメント学会 文献賞(2016)
第5回世界ソフトウェア品質国際会議(5WCSQ)最優秀論文賞および最優秀発表賞(2011)
第4回世界ソフトウェア品質国際会議(4WCSQ)最優秀論文賞(2008)

学会:
情報処理学会、電子情報通信学会、品質管理学会、プロジェクトマネジメント学会

社外活動:
日科技連SQiPソフトウェア品質委員会 副委員長
プロジェクトマネジメント学会 上席研究員
公立はこだて未来大学 客員教授、筑波大学大学院 非常勤講師(2012年~2016年)、鳥取大学 非常勤講師(2017年)等