ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史

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概要

品質管理シンポジウム第100回記念史

第5章|歴代組織委員が語るQCSの思い出このシンポジウムでは、これからの時代を生き抜ける経営スタイルを築き上げ、継続的な成長と利益を生み続けている企業に発表していただき、他社の追随を許さない“競争優位”な企業戦略について討論し、“質創造”への道を明らかにした。グループ討論では、競争優位のための経営戦略・CS経営・新製品開発・生産革新・販売戦略・サービス戦略・人の育成と活用の7班に分かれてについて討論いただいた。本シンポジウムは、多角的な視点からご討論いただくため、大学・産業界から専門家、実務化など多方面から、多数の方々にご参加いただいている。第50回のときは、企業72名、大学32名、学識経験者11名、総数116名であったが、第99回では、企業82名、大学15名、学識経験者3名、総数149名で、全参加者のうち企業の方が占める割合は、63%から82%に増えている。本シンポジウムは、主担当組織委員が中心になって企画し、これを組織委員会で議論してプログラムが決まられる。主担当組織委員は、その後、講演者にお願いに行ったり、総合司会を担当したり、最後は、全体のまとめをして「実施報告書」にまとめるので、結構、苦労が多い。しかし、講演者、発表者、グループ討論のリーダー、世話人、記録担当者、討論参加者、および事務局からは惜しみのないご協力がいただけるのでありがたい。この場を借りて各位に心からお礼を申し上げたい。昔は、パソコンもOHPもなかったので、大変であった。グループ討論は、会議室の壁に大模造紙を張り付けて、記録担当はメンバーの意見をフエルトペンで記録して、最後のグループ討論の報告はビラを使って行われた。グループリーダーは朝1時か2時頃までかかってまとめ、報告資料を作成した。その後、OHPが使えるようになり、今ではパワーポイントで行われるので、随分楽になった。プログラムは、第1日目の夕方から3日間にわたって行われるが、大体、特別講演、基調講演、テーマに沿った講演(4件ぐらい)、その後、夜を使ってグループ討論、最終日は、グループ討論報告を経て総合討論、まとめがあって終了する。グループ討論の班構成は、参加者の希望を重視しながら極力一つの班の人数が多くならないように編成し、参加者の発言機会を増やし、フリーな多くの意見がいただけるように配慮している。さらに、当日の討論を効率的にするため、班ごとにメーリングリストを作成し、事前に情報交換を図っている。電子メールでメンバー相互の自己紹介をするとともに、リーダーが班に与えられたテーマの主旨、論点を示し、これに対してメンバーが論点案を提出し、これらの事前の情報交換により、シンポジウム当日すぐ討議に入れるようにしている。夜のグループ討論が終わった後、2夜にわたって、21時過ぎから談話室が開かれる。ここでは、好きなところに集まり(今は机であるが、昔は座敷だったので車座)、夜遅くまでノミニュケーションが行われ、四方山話に花が咲く。親睦の場として貴重な時間となっている。今、求められているのは、一段と激しくなった経営環境の変化に動ぜず、日々、変革、革新を当たり前とする“スピードのあるしなやかな対応”である。企業としてどのような品質戦略を持ち、どう行動していくのかが問われている。また、昨今の品質問題に見られる企業倫理の欠如、品質管理の軽視、そして国際化社会への対応など、課題は山積している。企業の人は、企業内に閉じこもらないで、ぜひこのような場に来ていただき、議論に加わっていただきたい。広く眼を開いて、自社の問題点に気づき、あるべき姿を描いてほしい。本シンポジウムは、十分にその期待に応えてくれると思う。最後に、本シンポジウムが、これからのTQM活動の拡大・発展と品質立国日本の国際競争力の創生に貢献できることを切に願って筆をおく。47