ブックタイトル品質管理シンポジウム第100回記念史

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概要

品質管理シンポジウム第100回記念史

第3章|第1回品質管理シンポジウム(1965年6月)序わが国に品質管理が導入されてからすでに20年になろうとしている。この間多くの人々の努力によって目覚しい効果が挙げられて、今日の企業では品質管理なくしては1日も存続できないような状態となっている。また品質管理はいわゆるTQCとして、各階層の人々に受け入れられるに至って品質管理の山の裾野はますます広がりつつある。ことに最近における現場職員クラスの品質管理は「QCサークル活動」を中核として急速に拡大しており、諸外国も目をみはるような状態となっている。ところで裾野が広がる一方、山を高くする努力、すなわち品質管理の当面の問題点を実施面、手法面から掘り下げて、新しい方向に発展させるための努力は、残念ながら十分とはいえない。われわれがこのことに気づいて、品質管理の勉強を改めて行ないたいと考えたとき、日科技連が多額の経費を支出して、「品質管理シンポジウム」が開催されることになったことは、日本の品質管理界に1つの強力な動力を与えるものとしてわれわれに大きな勇気を与えてくれた。品質管理シンポジウムでは、できるかぎり専門的な立場で狭く深く研究することを趣旨とするが、第1回ではまず現在の日本の品質管理における問題点を明らかにする目的で、「品質管理の導入・推進・定着」というテーマを選んだ。その趣旨の詳細は別掲の趣意書のとおりである。第1回品質管理シンポジウムは多くの権威者、実際家のかたがたの参加のもとに開催され、昼夜をわかたぬ熱心な討論が行なわれた。テーマの性質上はっきりした結論が得られたとはいえないが、今回目的としたように多くの問題点が明確になったことは大きな収穫であったといえよう。討論の結果は日本の品質管理界に広く報告する義務があると信ずるので、ここに記録をお届けするしだいである。われわれとしては初めての経験でもあり、記録は整然とした状態でお届けすることができないことは申しわけないが、できるだけ多くのかたがたに読んでいただいてご批判をいただきたいと考えている。品質管理シンポジウムは今後年2回開催の予定で、1回は品質管理の実施面、1回は手法面について討論の予定である。今後取り上げるべきテーマや運営の方法などについてもご意見をいただければまことに幸いである。昭和40年10月品質管理シンポジウム組織委員水野滋朝香鐵一石川馨15