欠陥混入メカニズムをもとにしたベースソフト調査手法の提案
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
派生開発において、変更要求を実現した結果、当初の”設計制約”が変わることがあります。このような、本来の変更に付随して発生する”前提条件の変更”は見つけにくいものです。本研究では、これを”欠陥混入メカニズムの知識”を活用して把握しようというものです。
概要 :
派生開発において,ベースソフトの変更漏れに分類される欠陥の流出を防止することは重要な課題である.我々の組織では,変更漏れを防止するために,XDDPをはじめとする手法を適用し,効果を確認している.しかし,ベースソフト調査方法の問題により,設計制約の変化の影響で変更が必要となる箇所については,変更漏れを防止しきれていない.問題を解決するために,担当者の能力・知識に依存せず,ベースソフトを調査する手法が必要であると考えた.本稿では,欠陥混入メカニズムの知識を蓄積・利用するベースソフト調査手法を提案する.過去に変更漏れが発生した事例に対して,提案手法を適用してベースソフト調査を再実施したところ,変更箇所を特定できることを確認した.
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